A Voyage to the Centre of the Cosmos (1)
King Crimsonは1973〜74年のギグで数多くのインプロ曲(フリーフォームの即興演奏曲)を演奏してきました。
1ステージでだいたい2曲演奏されてきたインプロ曲の多くは、殆どがジャムセッション的なものであると思われますが(タイトルがついているものも多いですが…)、中にはちょっと毛色の変わったものもあります。
1974年6月30日にUSA、Providenceで演奏された、“A Voyage to the Centre of the Cosmos”。
演奏前にFripp氏はMCで、それなりの期間取り組んできたこと、明確なコンセプトがあること、そして曲のタイトルをオーディエンスに伝えています。
しかしながら、この日より前の、DGM Live!でセットリストが分かる日のギグでの同曲の演奏履歴は無い様です。
もしかしたらシアタークラスのギグの最終日であるこの日を目指して調整して来たのかも知れません。
一応インプロ曲となっているこの曲ですが、一体どこまで事前に練られたものなのでしょうか。
百戦錬磨のミュージシャン達が数ヶ月間ギグを共にし、インプロ曲も演奏し尽くしてきた中での集大成ともなるこの曲において、簡単な構成のみを決めるにとどめた、殆どがフリーフォームの演奏というのも可能な様な気がしますが、はて…
事前のリハや話し合い等がどこまでなされたのか、とても興味深いです。
インプロ曲にテーマやコンセプトを設定すると、演奏者はそれを表現しようとし、聴く側にとってもそれがどう表現されるのか非常に興味深いものになると思いますが、分かりやすいコンセプト(“宇宙”とか、“恐竜”とか…)でない限り、聴く側にはそれと分かるのが難しかったりもします。
そこへ行くとこの“A Voyage to the Centre of the Cosmos”は宇宙航海という、ある意味分かりやすいモチーフが使われており、聴き手もイメージをふくらませ易いと思います。
サブタイトルに“My Mate Atman”(Atman:ウィキペディアによると、「意識の最も深い内側にある個の根源を意味する、真我」)とあり、そのあたりの難しい?話を追求しだすと書けなくなってしまいますので、大変失礼ながらシンプルに宇宙航海の曲として書かせていただきます。
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