A Voyage to the Centre of the Cosmos (2)

この“A Voyage to the Centre of the Cosmos”ですが、73〜74年のCrimsonのインプロの集大成と勝手に書かせていただいたとおり、演奏時間は15分近くもある、非常に「豪華な」曲に仕上がっています。
Bruford氏による♩=~120の片手16ビートとWetton氏のファズの効きまくった荒々しいベースの音で曲は始まり、Cross氏のメロトロンとFripp氏のギターとの緊張感のある掛け合いや、何度もクライマックスが訪れる激し過ぎる演奏が展開され、気の遠くなる様な距離の宇宙航海の壮絶さが表現されていきます。
6分ほど続いた轟音のリズムが止み、続くCross氏によるバイオリンソロは、エンジンを切り、等速の航行に切り替えた宇宙船のイメージでしょうか…
そして、どこか特別な空間(ひょっとして宇宙の中心?)に宇宙船は突入していきます…
Cross氏もメロトロンに持ち替え、ツインメロトロンと金属音のパーカッションがその空間で浮遊する宇宙船を幻想的に表現します。
終盤では宇宙船のエンジン再点火さながら、ツインメロトロンに支えられながらWetton氏、Bruford氏によるCodaが展開されていきます。
次は一体、どこへ向かうのでしょうか…
Wetton氏はしばらく4音のみのフレーズを繰り返しますが、だんだん音数が増えていき、ベースソロの貫禄を湛えながらバリバリと音を立て、Bruford氏と共にエンディングへ疾走する様がもう滅茶苦茶格好イイです。
4人の演奏はどれも感動ものですが、特にWetton氏の終始伴奏ともソロとも区別のつかない、鼻歌でも歌っているかのような演奏ぶりがすごい!と思いました。

この日のProvidence公演では、この後に“Easy Money”を挟み、2曲目のインプロ曲としてアルバム“Red”に収録された“Providence”が演奏されます。
創造性を消費し尽くしたのか、心なしかその後に演奏される曲(“Fracture”、“Starless”…)がヘロヘロに聞こえてしまうのは私だけでしょうか…

以上、凡人が恐縮しながら勝手な妄想を書きました。
他にCrimson関連で分かり易いテーマがありそうなインプロ曲として、Projekct Oneの“3i1”がそうかな〜と勝手に思っており、いつかまた妄想のレビューを書きたいと思っています。。

Posted by Progres シブ夫