Sylvian & Fripp (2)

Sylvian & Frippの1992年のギグで私がまず驚いたのは、1曲目の“Fire Power”です。
正直何をやっているのかが把握出来ませんでした…
後に当時のギグを収録したプライベート版CDで確認して分かったのですが、Sylvian氏はボーカルパートを1〜1.5拍遅らせて歌っていました(後の1993年にリリースされたスタジオ版との比較で)…
さて、その“Starless”、“Fracture”に匹敵する、と私が勝手に思っている曲ですが、3部構成の組曲になっています。
以下がそれらの曲名ですが、プライベート盤CDのジャケットに記載されていたものですので、アーティストが意図したものでは無いかも知れません。

  1. Ascension
  2. Under Ingrid’s Wheels
  3. Subterranean Burn

1の“Ascension”は序章でしょう。
Fripp氏のゆったりとしたストリングス音をバックにGunn氏のスティックがソロを奏でます。
2はピアノの単音で始まるSylvian氏のボーカル曲で、ちょっと陰鬱な感じのコード進行、旋律が素晴らしいです。
このプロジェクトで最高の出来栄えの曲であるのみならず、歴代のCrimsonクラシックにも引けを取りません。
何度か“Under Ingrid’s Wheels”という歌詞が出てくるようですが、Sylvian氏は1992年に歌手のIngrid Julia Chavez氏と結婚されているようです。
3はGunn氏による5/8拍子のベースリフの上をFripp氏のギターが縦横無尽に舞う曲で、Crimsonファンであればハッとし、深く記憶に刻まれたのでは無いでしょうか。
私はBill Bruford氏がPaisteのライドを美しく鳴らしながらリズムを刻むのを想像してしまいました。
これまで何度もプライベート盤のCDを聞き直していますが、Fripp氏のソロは凄いです。
5/8拍子の上でギターが完全に唄っています。
こんな曲は歴代のCrimsonには無かったのではないでしょうか。
ソロのフレーズをギュワン!とカットして終わるのも凄く格好良いです。

という訳なのですが、1993年にリリースされたスタジオアルバム“The First Day”にこの組曲が入っていなかった(その後のツアーでも演奏されませんでした…)ことにはとても落胆してしまいました。
3の曲には短いボーカルパートがあったのですが、その部分の歌詞は、“20th Century Dreaming”の後半に使われていました。
Fripp氏にお願いしたいです。
DGM Live!でSylvian & Frippの1992年のライブ音源をリリースしていただきたい…是非!

2025-08-03

Posted by Progres シブ夫